概要
本稿では、初代PlayStationのディスクカバーの開閉ボタン(本体正面に向かって右側のOPENと印字されたボタン)を押しても凹んだまま返ってこなくなる事象の解消手順を記載する。
必要なもの
- プラスドライバー
- 無水エタノール(少量)
※非推奨:理由は後記を参照 - 綿棒(数本)
修理手順
以下の通り。
ディスクをセットしたままでは分解できない点のみ注意。
本体の分解 ~ 部品掃除の手順
- STEP 1本体を分解する
本体底面のネジ(6箇所全て)をプラスドライバーで取り外す。
- STEP 2本体の上蓋から台座とOPENボタンを取り外す
両側のツメを中央に押し込みながら軸を真っすぐに引き抜く。
- STEP 3OPENボタンを掃除する
無水エタノールを塗布した綿棒で中央の軸を掃除する。
- STEP 4本体を元通りに組み直す
OPENボタンを押した際に引っ掛かりが残る場合はSTEP1~3をやり直す。
後記(雑記)
- OPENボタンが戻らないのは、部品(ABS樹脂)の摩耗による劣化や汚れの付着が原因で生じる物理障害。
- ABS樹脂のエタノール耐性は高くなく、表面の荒れやヒビ割れの原因となる模様。
一般的には、シリコンスプレーのような製品を塗布すべしとされているが、少量を入手することは困難(一生かけても使い切れない量を購入する覚悟が必要)。
毎日磨くわけでもないので、今回は手頃な消毒液で誤魔化した。 - 今回修理を行ったSCPH-7500は、初代PlayStationの中では故障率が比較的低い型番と言われている。但しこれは統計データにもとづく事実ではなく、あくまでも感覚的な話(と思われる)。
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